頚髄損傷とは?のページでも触れていますが、頚髄損傷と頚椎損傷の違いについて、もう少しまとめてみましょう。
うまくまとまっているかどうかは分かりませんが(^_^;)
頚椎:これは首の骨のことです。
頚髄:これは首を通る神経のことです。
椎は骨(椎骨)ですね。髄は中枢神経(以降「脊髄」)です。そして、椎骨の中を脊髄が通っています。この辺までは簡単に覚えることができます(^_^)
椎骨全部で32~34個あり、部位により名称が変わります。
脊髄も同様に、部位により名称が変わります。
椎骨の中を脊髄が通っているので、この二つを合わせるとこうなります。
こうすると、違いが分かるかなと思います。たぶん・・・
これらの損傷する部位によって、頚椎損傷や頚髄損傷、胸椎損傷や胸髄損傷と呼ばれるんですね。
基本的に、頚椎や胸椎や腰椎の損傷は治ります。ここは骨なので、骨折などしても元に戻ります。しかし、頚髄や胸髄や腰髄を損傷してしまうと、脳からの命令が途切れてしまい、重い機能障害が生じてしまいます。
私は6番目の椎骨(椎体の部分)が潰れてしまい、それだけならよかったのですが、頚髄も痛めてしまったため、首から下の機能をだいぶ失いました。身体障害者手帳にも「頸髄損傷による体幹の機能障害」と記載されています。頚椎損傷による…とは記載されていません。
頸と頚の違いは後ほど。
頚髄損傷と頚椎損傷の違いは、頚椎がやられたか頚髄がやられたかの違いですが、首周りをやられたということには間違いありません。ですので、頚髄を損傷した場合でも、総称して頚椎損傷と呼ばれることがあります。
脊髄損傷者と頚髄損傷者という名称ですが、このページ読んでいただいた方はもうお分かりだと思います。たぶん・・・
脊髄は頚髄・胸髄・腰髄・仙髄・尾髄の総称です。脊髄損傷者の中には、頚髄損傷者や胸髄損傷者が含まれます。私は頚髄損傷者ですが、脊髄損傷者にも含まれます。しかし、胸髄損傷者や腰髄損傷者には含まれません。
この辺をすべて分けてしまうと分かりずらいと思います。ですので「脊髄損傷者」と、すべてをひっくるめて呼ばれるのかもしれません。また、頚損(首をやっちゃった人)や脊損(胸や腰をやっちゃった人)という呼び方もあります。
頸椎のように“頸”という漢字が使われていたり、頚椎のように“頚”という漢字が使われている場合があると思います。「はっ?どっちが正解」と私は思ってしまったのですが、皆さんは気になりませんか?(^_^;)
これは、1983年に第1水準と第2水準が入れ替えられたもので、混在しているようです。
テストで頚椎や頚髄と書くと×みたいです・・・
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